6/4 天安門事件から26年の中国、 「歴史」を消し去さろうとしている習政権、民主活動家を締め付けて厳戒体制を敷く

3日、北京の天安門広場前に配置された警察官

1989年6月4日の天安門事件で戦車の前に立ちはだかる学生運動家

事件で子を亡くした親の会「天安門の母」創設者の丁子霖さん。

中国で学生らの民主化運動が武力弾圧された天安門事件から4日で26年を迎えた。民主化運動を支持した改革派知識人や民主・人権活動家らは公安当局によって次々と連行されたり、北京を離れるよう強要されたりするなど締め付けが強化され、北京市内は厳戒態勢が敷かれた。事件で子供らを亡くした親でつくる「天安門の母」は、習近平政権に対して「今の指導者は(事件を)強制的に忘れさせようとしているが、そんなことはできない」と憤った。

四川省の法学者で、キリスト教徒の王怡氏は4日朝、「騒動挑発」容疑で逮捕された。広西チワン族自治区では記念日に合わせてハンガーストライキを計画した若者数人も相次ぎ連行された。天安門事件で失脚した趙紫陽元共産党総書記の秘書だった鮑彤氏や、著名人権活動家の胡佳氏らは、「旅行」という名目で強制的に北京を離れさせられた。

「天安門の母」のメンバー十数人は4日朝、墓参りし、子供らを供養したが、外国メディアの取材を避けるため公安当局は十数人を車両で送迎した。同メンバーの自宅前には数日前から警官が立ち、記者と接触させないため見張りを続けた。「天安門の母」が最も恐れるのは、子供が亡くなった事件の歴史が消されてしまうことだ。